Googleのやろうとしていること

Googleのやろうとしていることを一言で言ってしまえば、「主観と客観の間にGoogleを」ということだろう。
昔は、客観は自分の目や耳で感じられるものが全てであったが、それが、ラジオやテレビやインターネットの発展で、テレビの中のものが客観と呼ばれることが増えてきて、最近ではインターネットの中が客観となる機会が増えてきている。
Googleは、その客観のボリュームを日々増大させる作業を進めており、かつ、その客観と主観の橋渡しとしてGoogleを位置づけようとしているのである。
それは、何時かは、客観≒Googleとなる可能性を秘めており、考え方によっては、恐ろしいことである。

梅田さんが「IT革命」から「I革命」の時代でも言っているとおり、Googleは情報そのものの技術を進化させているのであり、情報という概念そのものが見直されるべきときに来ているのではないかと個人的には思っている。

百式様のブログマーケティング勉強会議に参加

社長

 百式様のブログマーケティング勉強会議に参加してきました。
 会場は久しぶりの新宿でした。
 ブラウンは、15年位前から使っていて、昨年くらいに2代目にしたのですが、今回のソニックウェーブは、試してみたところ、さらによくなっていました。
 正直、髭剃りなんてもはや進化のしようもないと思っていたので、ちょっと驚きでした。

 ブログマーケティングに関しては、購入のきっかけとしては良いのではないかと思いました。
(私も、人のブログ見て衝動買いしたもの多数です)
 実際の購入にあたっては、価格.com2chなどの、商品に関する情報は豊富にあるので、逆に、紹介あったNOKIAのように、NOKIA側のHPにブログのリストを集約してしまうという試みは、良し悪しを公平に知らせてユーザに正しい判断をしてもらうという意味で、良い試みと思いました。

404 Blog Not Found:のDANさんの意見に禿同

 梅田望夫さんの対談イベント「「シリコンバレーのビジネス風土」と「オープンソースの思想」」 にて激しい突っ込みを入れていたDANさんの意見が、まとめて、1998年じゃ遅すぎると、サルでも生産性が上がるオープンソースにUpされている。

 内容に激しく同意です。
 何で突っ込んでいたのかが、よーく分かりました。

 特に生産性のあたりは納得な感じです。

 上記を踏まえて、IBMなどの企業がオープンソースに入ってきたのは、書いてあるような理由により、面倒な権利関係のごたごたを回避できるのと、ITのための技術(インフラ)は、安くて安定していてもろもろ面倒でなければ実は何でも良くて、その上の情報そのものの技術こそがビジネス上大切という判断なのだろうなと思いました。

IT革命の哲学2

 前回の続き。

 前回、「人は悪と知りつつ悪を行なうことは無い」を真とすると、対偶として「人は善と知りつつ善を行なわないことは無い」と書いたが、単純に対偶とは言えないとも思う。

 何故なら、悪はわりと身近なものであり単純であるのに対して、善は多様でありその範囲も広いと思うから。
(低温に限界がある一方、高温には限界がないのと同じような感じ)

 具体的には、悪は、最悪死んでしまうとか、破産するとか、人間関係に問題が生じるなど、わりと行き着く先も結末も分かりやすい。
中島らもさんの本にも「アルコール中毒になる理由は様々だが、行き着く先はみな同じ」という記述があった)

 一方、善に関しては、年収300万円もらえれば恩の字という人もいれば、1億もらってようやく満足という人もいる。
 その間の何処が正かを知ることはおそらくできないし、意味もあまりないだろう。

 未来を知ることはできないのだが、ITの知る力によりある種の物事に関しては明らかな間違いを排除し、絶対的な正解を簡単に知ることが出来るようになったし、複雑な物事に関してもITによる知の高速道路化により、ある程度のレベルにまでは比較的簡単に到達することが出来るようになった。

 一方、高速道路を使えば上手くいくことが分かった時点で、その道を行くことをあっさりやめてしまい、別の新たなる道を切り開くことに価値を見出す者達もいる。(高速道路を作る方の人達)

 しかし、この国では、ITは、ユビキタスにしろ、RFIDにしろ、「便利」や「効率」もしくは「カッコ良い」などの面からの議論ばかりであり、とてもとても、こんな世の中を作りたい、もしくは世の中はこうあるべきだといった、哲学を語れる大人がいないのはとても残念なことである。

 Googleの使命は、「世界中の情報を体系化し、アクセス可能で有益なものにすること」であるが、有益とはつまり、突き詰めるとそれが良いのか悪いのか、善か悪かを分かるようにすると言っているのではないだろうか?

※ちなみに、「人は悪と知りつつ悪を行なうことは無い」をソクラテスの言葉と紹介したが、検索するとヒットしないのでやや不安です。

梅田望夫さんの対談イベントに参加してきました。

主役のお二人と準主役の方

9/1(金)東京赤坂での梅田望夫さんの対談イベント「「シリコンバレーのビジネス風土」と「オープンソースの思想」」 参加してきました。

詳細なログは、pekeqさん(毎回お疲れ様です)や、はてなの川崎さんあたり、もしくは、明日UpされるというYouTubeを参照して下さい。

簡単な感想など。

  • 非常にフランクで楽しかった。

 来ている人が実はみんな結構スゴイ人達であった。

 オープンソースは参加したこともないので、ちょっピンと来なかった。
 世界中の人達が何の統率も無いのに一つのものを作りあげることができるという、技術的な仕組みがあり、それがきちんと機能しているということに関しては単純に感動するが、200万もの人が参加しているということに関しては、 趣味でプラモデル作り続ける人もいるわけで、それと同じなのではないかと思ってしまったが、分かったつもりになってはいけないとも言われていたので、もっと深いのかもしれない。

  • 善意の総和と悪意の総和では、善意の方が多いのではないか?について

 以前にも書いたが、何処まで善悪を正しく認識することができるかということではないかと思った。
 単純に良いことは良いということで私も賛成です。

  • 懇親会では、2年以上前に一度お会いしただけなのに、梅田さんは顔を覚えていてくれて声をかけてくれた。

 ものすごく驚いたしうれしかったです。

以下続くかもしれない。