梅田望夫さん講演会感想
公式のほうにも講演会録がUpされたようなので、感想を書く。
八重洲ブックセンタという場所柄か、ギャラリーは通常のIT系のイベントとはかなり違う印象であった。(若干高齢か?)
無料ということで文句を言えた義理ではないが、パイプイスで机も無いというのも正直つらいものがあった。
(ノートPCでワープロはかなりつらかったですよ、八重洲さん)
講演に関してですが、梅田さんはメモも見ずに場の反応を見ながらの進行で、かつほぼ時間どおりに結論までまとめてしまい、落ちまでつけるということで、やはり日々コンサルタントで鍛えられた能力は、何気に高いものであるなと感じた。
「ウェブ時代 5つの定理」は確かにためになる言葉や気付きも多々ありますが(詳細は後で書く)、先日のMATZさんやDANさんとの懇親会もそうだが、直接会ってこそ分かる、その人の持つ熱量や思いというものも重要であるなと今回特に思った。
その意味では、有名ではないかもしれないが、一線で頑張っている人達との交流というものは大切にしていかなければならないと思った。
最近、梅田望夫さんの本を読んでいる時、何故か必ず意識してしまうのが、10代の頃に読んだ五木寛之さんの「青年は荒野をめざす」である。
この本のおかげで荒野に消えていった青年多数といういわくつきの本であるが、荒野の向こう側で梅田さんがおいでおいでしているようで、ついふらふらと行ってしまいそうになる。
コンサルタントである梅田さんとしては、そんな無責任なことはしそうもないが、一方でもっと無責任であっても良いのではないかとも思う。
無責任な発言の一例:はてななんかこの際つぶれてもいいじゃん。また作ればいいんだからさ とか。
そんなわけで、八重洲ブックセンタで買った「青年は荒野をめざす」を梅田さんに渡してきた。
私のプレゼントした本がシリコンバレーの梅田さんの本棚に納まっているのではないかと想像するとちょっと楽しい。(くれぐれもブックオフには売らないで欲しいものである)
ビジョナリーの発言は発言として、自分もそのような発言をできるような人物になりたいものである。
梅田望夫さん講演会参加(速報)
八重洲ブックセンターでの「僕はこんな言葉に未来を見てきた ―make the world a better place―」に参加する。
場所柄かパソコン開いている人も少なそうなので今回は書記係を努めます。
080315 八重洲ブックセンター8F
14:00-14:50
・天気になってよかった。
さて、どうしようかな?
本を持っている方は手を上げてください。
→手の挙がり方で話を変えようかともっていた。
・Web進化論から6冊目で書評は2万5千件を読み込んだ。
一つとして同じものはない
鏡だな・・
出張中でも読み続けている。
この本は特に惹かれるところが人によって違う。
僕のベストテンを発表しようと思った。
1分間で各自のベストテンを3つくらいを思い出してください。
<その間雑談>-----------------------
・斉藤たかしさんと対談をして5月に本を出す。
斉藤さんは、この場(サイン会)を祝祭的な場にすることにエネルギーを費やす。
「なんでさらっと終わるのか?」
「立ってください」とか言う。
「最後に隣の人に3分で要約を話してください」とか言うと帰る人がいるそうである。
→その心は、きちんと理解して欲しいということ。
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・それでは順に10個発表です。
◇10位:いま世界は(以前とは)全く違う。それは、君たち一人ひとりが世界中の・・・P182
・株式公開前からコンサルとしてGoogleを押してきた。
・1973年生まれのBrinが高校生向けに語った言葉である。
・情報に対してGoogle前後では個人の能力等は本当に違う。
・2点大事
→個人にとってすばらしい。(個人が大変な力を持つということ)
一方で厳しいことを個人に課す。
→たくさんの選択肢があると80-90%くらいは何も選択できなくなる
そのような状況に人間は慣れていない。けれど、人類にとってそれは絶対に良いことなのだ。
そもそも、良いことなのだといい続ける。
・表紙の上に、「Make The world a Better Place」とあるが、
→政府や大組織にしかできなかったことが、個人にできるようになる。
※手をあげた人:0人
・個をエンパワーするということそれ以上の哲学はない。
Googleの危惧もあるが、DarkSideに落ちる可能性もなくはないが、データで個人を管理する発想はない。エンパワーすることを目指している。
→伝えることが使命と考えている。
◇9位:世界を変えるものは、常に小さく始まる ランチテーブル P97
・どんなものも始まりはあり小さく始まるものである。
〜がないとはじめられないというが、だんだん大きくなっていく。
シリコンバレーやコンピュータサイエンスも、最初は小さく始まる。
→どうせいつも飯を食うのでランチテーブルくらいではじめられるのが良い。
↑それは、個への励ましの言葉である。
※手をあげた人:9人
◇8位:狂信的に注意を払うことだP162
・アップルの成功要因
Fanatical obsessiveはビジネスの世界ではあまり使われない言葉。
・はてなの役員やっているが、もの作りをやっている若者に送りたい言葉である。
※手をあげた人:3人
◇7位:自分がやらない限り世におこならいことを私はやるP259
・カッコいい言葉である。成功した後に是非語りたい。
Javaとかいくつも発明してきた人。
・4-5年前に良いと思った。普遍的な言葉と思った。
・ここにいる人は半分くらいは僕より若いが、時代は個人の能力は広がるが、それはグローバルに広がっているのでコモディテク化するリスクも大きくなっている。
そこでのよりどころは固有性である。★つまり差別化
・家族やコミュニティの構成員は固有のもの。
全部組み込んだ中で、上記の考え方をベースにするとサバイバルできるし、普遍的なものが生み出せればさらによい。
座右の銘としておいておければよい。
※手をあげた人:14人
◇6位:カウンターカルチャーは中央集権化されて P117
・シリコンバレーにもう〜年住んでいる。
東海岸との違い。
情報は自由を求めるものである。
西海岸は反戦運動やヒッピー文化の発祥の地であった。
その頃を振り返って、60年代は、反権威、反エスタビルッショメントであったがそれは 忘れてしまってよい。
それらは、PCとインターネットに流れ込んでいる。
・シリコンバレーでのパソコンには思想があった。
東海岸では戦争や大企業の管理のための道具だったので、個人が使うとは考えていなかった(当時世界にコンピュータは5台あればよいと考えられていた)
・パソコンには個人をエンパワーするための道具としての思想がある。
→日本企業は、儲かるからやっていた。思想なし。
※手をあげた人:2人
◇5位:ネットが負けるほうに賭けるな・・・P139
Inetrnetは個をエンパワーするものである。
ネット以前の世界にとどまるものもいるが、それは、人間の創造性が負けることに賭けることになるのだよ。
※手をあげた人:6人
◇4位:シリコンバレーの存在理由は「世界を変えることだ」P62
・シリコンバレーは経済が生まれてくる場所である。
世界を変える企業が生まれ続けてくる意味は何なんだを考えた。
Jobsはその第一人者である。
・発言を読んで笑ってしまった。
・上記に対しての色々な説明の仕方はある。
→シリコンバレーは起業しやすい,優秀な人もいる・・・。しかし他の地域でも起業し易いし優秀な人もいる。また、情報も行き渡り安くなっている。
しかし、まねしにくいものがある。それはノー天気に世界を変えるという考え方にある。
Jobsも個人の能力のエンパワーによって世界は絶対に変わると発言している。
→後半で下世話な話に持っていく。(それがシリコンバレー嫌いの原因ともなっている)
・世界を変えるといっているが、一本筋が通っている。
世界を変えて金持ちになって良いんだと上の人がいうのが良い。
・お金儲けというと幾らあればよいのか?
・雰囲気として明るくなる。
日本では成功してお金持ちになるが、隠れている。
頭良い人も優秀な人も隠すようにする。
勉強していても勉強しているとは言わないようにしている。という感じがあるが対極にある。
※手をあげた人:5人
◇3位:君たちの時間は限られている P256
偉大な仕事をする唯一の方法は、P257
・Jobsもがんになったりして大人になった。
・読んで覚えてしまっても良い言葉である。
・リンク集があるので、原文に当たって欲しい。
※手をあげた人:30-40人
・ネットで感想を読むと書く人が多い言葉である。
卒業式の言葉なので、若い人向け 若い人はこの言葉くらいしか分からないのかとも思う。
・たくさんの言葉の中でここまでなのから、壁にぶつかってとかはまだないのかな。
◇2位:より革命的な変化に、 P21
・日々挑戦しているが・・・
・3時間かければ3時間の仕事ができるが、それでは、満たされない。
・Jobsはアントレププレナの塊で、なんだか分からないが難しいほうにアトラクトされてきた。
・志を持つ人はなりがちだが、ストレスを抱え込む。
→そういうものなんだ。
人生とはとまでは言わないが、悩むものではないか?
・この発言は起業して5年でブレークスルー出来てないような人が、読んで励まされていると言っていた。
※手をあげた人:7人
◇1位:全く見ず知らずの P56
・分かりにくいので説明する
・e-bay95年創業で創業者が誇らしげに語った言葉である。
・e-bayは1.2億人が使っており、ものの売り買いは信頼が前提。
・このようなことは人類の歴史の中で、初めてのことだ。
・完全な他人をトラストすることを教えたのだ。
・過去に起こらなかったことを成し遂げた。
・人類はひどいものでない
・賛成して欲しいとはいわないが、謙譲の美徳はあるが、大した事というのはある。
しびれるようなものの考え方 明るい突き抜けるような言葉。
こういうことを言って良いんだと思って第一位とした。
※手をあげた人:4人
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・書評の2.5万件中最高に面白かったのは、「凄く良かった凄く良かったと書いた後に、さあブックオフに売りに行こう」とあった。
・若者の文化として持たない主義なのだろう。
・やつらは許そう(笑い)
・しかし、この本は売っても二束三文なので、置いておいて、何年かに一回開いて、ベストテンを選んで欲しい。
その時々で違うはずである。
■質問タイム
・お願い。
講演の内容や個人と全く違う話は遠慮して欲して。
大統領選の話とか・・・
◎共感はたくさんあった。
第4位の言葉に関連してロスアラモスの研究者も同様であったのではないか?
→世の中の・・・。
→アメリカの多様性。
全てを説明できるわけでもない
→バイオに比べればとんでもないことが起こる危険性は低いものを思う。
◎アップルやGoogleには重きをおいているがMicrosoftには重きを置いていない。
→ビルゲイツはスピーチが面白くない。
Jobsは興奮する。
中島聡さん(ビルの隣にいた)と話したが、夢を語るとかではなく、絶対に勝つことが目標の人。
同様にOracleのラリーも入っていない。わくわくしない。
◎Web進化論から読んでいる
Bookoffには売っていない。
シリコンバレーは良いが、日本の良いところは???
→良いところいっぱいある
謙譲はあるが、コンビニでも買うときは気持ち良い。
物事が滞りなく動く。
おだやかである。
アメリカでは敵がいるという感じがある。
抱擁する感じはある。
日本企業はすばらしい共同体。20-30年勤めて、温かみがある。
→しかし今日話したところは欠けているので、日本の良さに足して欲しい。
融合して欲しい。
→企業戦略が専門だが、しかし難しい。
上記は日本の良さに全部触ってくる。で20年間やってきている。
→会社の中でランチに行って、競い合うというような・・・
→それも一つです。
◎本を読んでいて賢い人だな
遅く生まれた人として、賢くなりたいが、どうすれば良いのか
→ブログにもかいてきたので検索してください。
10位にあるが、道具とツールを与えられているので1時間の価値を高めることができる。
レバレッジ:
これからの人の方が絶対に大きなことが出来るはず。
◎個人的なこと
日本のエンジニア高専をでている→バックパッカー → 人事コンサル(採用エンジニア)
自分が引っ張るのは無理。
同世代はホンダやトヨタに入っている。
前の世代は世界を意識してやってきた。
今は世界を感じない。
腕がないと駄目といってきた。
空気;
→それは教育の問題ではないか? テクノロジの問題ではなくて、
このままではまずいのではないか?
主語は何か?
自分なら治せばよい。
主語が何かを設定しないと答えは得られない。
教育への危機感は共有しているので、本を書いて共有している。
日本に帰ってくると気分が駄目だという感じがあるが、主語を設定して
僕が出来ることをやっている。
ということにしてください。
◎今回の上の人に対して発した(能力がある)とあるが、能力・向上心どちらか
→能力の定義がくだらないことで言うが、Jobも探せといっている。
何か自分と折り合い。能力があって向上心がある。
書くときに何処に対して書くか考えた。
何かやってみよう。という感じの人と付き合っていけばよいのだなと
どうして(のんびり暮らしていければいいじゃん)という人もそれはそれでありだが、それは良いかな。
総表現者社会に参加しようという人を上として込めている。
◎本が構造化されてまとめておらず、ロールモデル
憧れている人に対して、入れ込んでくるのか?
→自分の人生
前半は30代の言葉 1-2章
後はバブル崩壊後の大人と青年の境にめぐり合った、上の世代からかけられた大人の流儀 5章
そして4章: Googleは、次の章に入ったなとか、観察者としての興味・
■その後サイン会でした。
「てくらぼ」オープニングイベントでMatzさんとDanさんの話を聞く
仕事はピークだが何とか抜け出て秋葉原での「てくらぼ」オープニングイベントに参加してきた。
Mats×Dan×Daiji「エンジニア進化論」でMatzさんとDanさんの話を聞くことができた。
気になったのは以下です。
・エンジニアが進化していくためにはどのような事が必要と感じますか?
→差別化、希少価値
※まつもとさんがひらがなで名乗っているのは希少性を高めるためである。
・違いに価値があるのに違っているだけではお金にならない。
誰にでも違いが分かるようにしなければならない。
・一番良く学んでいる人は、一番アウトプットを出している人。
突っ込まれることを恐れるな。
たたかれることによって進化する。
その後、居酒屋で懇親会。
忘年会議2006の店だ。
Web系の開発の方とか、組み込み系の開発の方とか、大阪から半年前に来た方とかとご一緒させてもらう。
途中からSaikyoLine.jpな方も合流。
同じIT系でもプログラム製造よりは、Web系の方が楽しそうでやりがいもありそということでまとまる。
弾さんも合流で何故か漫画の話を延々と。
最後にまつもとひろゆきさんと名刺交換させていただく。
にこやかで凄くいい人だ。
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色々と問題になっている年金問題だが、言われているのとは全く別の点で破綻いるのではないか?
現在の議論は、iPS細胞などによるバイオ技術の発展に伴う影響を全く考慮せずに進んでいるが、ワクチンや抗生物質の発明により、我々の平均寿命が大幅に伸びたことを考えると、iPS細胞等の応用が今後10〜20年のスパンで進んだ場合の影響が如何ほどのものか、その効果を考慮せずに議論を進めることはそもそも無駄なのではないだろうか?
現状の平均寿命を80歳とした場合、25〜60歳まで35年間働いて20年間を年金で生活するというモデルが、バイオ技術の発展で、100歳まで生きられるとなった場合は、35年の労働で40年間を支えなければならなくなり、個人年金で考えた場合でも対応不可能なことは明らかである。
さらに、現状の相互扶助の仕組みでは少子化により益々条件は悪くなるのであるから、バイオ技術の発展に伴う、寿命の延長という要素を考慮しただけで、完全に制度は破綻しているのである。
現在の年金の問題や、少子化の問題も今後益々寿命は長期化するという前提に基づいて制度を作り代える必要がある。
例えば、大幅な定年の延長、高齢者の再雇用や支給開始年齢の大幅な引き上げも必要となろう。
(イメージとしては平均寿命-20歳から支給開始とかになるのではないか)
極端な話、ほぼ不老長寿の技術が完成してしまった場合は、年金という概念そのものが必要なくなり、これまで蓄積した財源は、全く別の目的に使用可能となるのではないだろうか?
というか、逆に訳の分からない調査に何千億円も使っている暇があったら、バイオに投資して超長寿命の技術を開発して年金制度自体をチャラにする方向に努力すべきではないか!!!
もっとも、超長寿命が達成された場合も衣食住は必要なわけで、定年退職もなくなり下手するとズーーーーと働き続けなければならなくなる。
その場合でも、あなたは嫌な仕事を延々と続けるだろうか?
それとも、やはりさっさと見切りを付けて天職を見つけるだろうか?
でも、別に超長寿命が達成されなくても、一度しかない人生なのだから、天職は見つけるべきだな。
忘年会議2007に行ってきた。
今年も、忘年会議2007に参加してきました。
今年も『忘年会議2007』を開催します!
場所は、六本木ミッドタウンのYahoo!でした。(きれいでした)
詳細は、memokamiの人の「忘年会議2007で選んでいただきました」等を参照願います。
グループ討議では、こんな人やこんな人とご一緒させて頂きました。
2次会は、六本木の新橋といわれている居酒屋でわいわいやりました。
メンツが凄い人ばかりでした。
帰りは昨年に引き続き、橋本さんと駅の途中まで一緒でした。
来年も是非参加したいものである。
ジンボ・ウェールズ公開インタビュー
芝浦の沖電気で開催された「ジンボ・ウェールズ公開インタビュー」に参加する。
終わってからの懇親会にも参加するが、全然気さくで普通に飲んでる。
帰るときも、当然タクシーだろうと思ったが、JRで帰って行った。