梅田望夫さん講演会参加(速報)

梅田望夫先生講演会

八重洲ブックセンターでの「僕はこんな言葉に未来を見てきた ―make the world a better place―」に参加する。

場所柄かパソコン開いている人も少なそうなので今回は書記係を努めます。

080315 八重洲ブックセンター8F
14:00-14:50

・天気になってよかった。
 さて、どうしようかな?
 本を持っている方は手を上げてください。
→手の挙がり方で話を変えようかともっていた。

・Web進化論から6冊目で書評は2万5千件を読み込んだ。
 一つとして同じものはない
 鏡だな・・
 出張中でも読み続けている。
 この本は特に惹かれるところが人によって違う。
 僕のベストテンを発表しようと思った。

 1分間で各自のベストテンを3つくらいを思い出してください。

<その間雑談>-----------------------
・斉藤たかしさんと対談をして5月に本を出す。
 斉藤さんは、この場(サイン会)を祝祭的な場にすることにエネルギーを費やす。

 「なんでさらっと終わるのか?」
 「立ってください」とか言う。
 「最後に隣の人に3分で要約を話してください」とか言うと帰る人がいるそうである。
 →その心は、きちんと理解して欲しいということ。

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・それでは順に10個発表です。
 
◇10位:いま世界は(以前とは)全く違う。それは、君たち一人ひとりが世界中の・・・P182
・株式公開前からコンサルとしてGoogleを押してきた。
・1973年生まれのBrinが高校生向けに語った言葉である。
・情報に対してGoogle前後では個人の能力等は本当に違う。
・2点大事
→個人にとってすばらしい。(個人が大変な力を持つということ)
 一方で厳しいことを個人に課す。
 →たくさんの選択肢があると80-90%くらいは何も選択できなくなる
  そのような状況に人間は慣れていない。けれど、人類にとってそれは絶対に良いことなのだ。
  そもそも、良いことなのだといい続ける。
・表紙の上に、「Make The world a Better Place」とあるが、
 →政府や大組織にしかできなかったことが、個人にできるようになる。

※手をあげた人:0人

・個をエンパワーするということそれ以上の哲学はない。
 Googleの危惧もあるが、DarkSideに落ちる可能性もなくはないが、データで個人を管理する発想はない。エンパワーすることを目指している。
→伝えることが使命と考えている。

◇9位:世界を変えるものは、常に小さく始まる ランチテーブル P97

・どんなものも始まりはあり小さく始まるものである。
 〜がないとはじめられないというが、だんだん大きくなっていく。
 シリコンバレーコンピュータサイエンスも、最初は小さく始まる。
→どうせいつも飯を食うのでランチテーブルくらいではじめられるのが良い。
 ↑それは、個への励ましの言葉である。
※手をあげた人:9人

◇8位:狂信的に注意を払うことだP162
・アップルの成功要因
 Fanatical obsessiveはビジネスの世界ではあまり使われない言葉。
はてなの役員やっているが、もの作りをやっている若者に送りたい言葉である。
※手をあげた人:3人

◇7位:自分がやらない限り世におこならいことを私はやるP259

・カッコいい言葉である。成功した後に是非語りたい。
 Javaとかいくつも発明してきた人。
・4-5年前に良いと思った。普遍的な言葉と思った。
・ここにいる人は半分くらいは僕より若いが、時代は個人の能力は広がるが、それはグローバルに広がっているのでコモディテク化するリスクも大きくなっている。
 そこでのよりどころは固有性である。★つまり差別化
・家族やコミュニティの構成員は固有のもの。
 全部組み込んだ中で、上記の考え方をベースにするとサバイバルできるし、普遍的なものが生み出せればさらによい。
 座右の銘としておいておければよい。
※手をあげた人:14人

◇6位:カウンターカルチャーは中央集権化されて P117
シリコンバレーにもう〜年住んでいる。
 東海岸との違い。
 情報は自由を求めるものである。
 西海岸は反戦運動やヒッピー文化の発祥の地であった。
 その頃を振り返って、60年代は、反権威、反エスタビルッショメントであったがそれは 忘れてしまってよい。
 それらは、PCとインターネットに流れ込んでいる。

シリコンバレーでのパソコンには思想があった。
 東海岸では戦争や大企業の管理のための道具だったので、個人が使うとは考えていなかった(当時世界にコンピュータは5台あればよいと考えられていた)

・パソコンには個人をエンパワーするための道具としての思想がある。
→日本企業は、儲かるからやっていた。思想なし。

※手をあげた人:2人

◇5位:ネットが負けるほうに賭けるな・・・P139

 Inetrnetは個をエンパワーするものである。
 ネット以前の世界にとどまるものもいるが、それは、人間の創造性が負けることに賭けることになるのだよ。

※手をあげた人:6人

◇4位:シリコンバレーの存在理由は「世界を変えることだ」P62

シリコンバレーは経済が生まれてくる場所である。
 世界を変える企業が生まれ続けてくる意味は何なんだを考えた。
 Jobsはその第一人者である。
・発言を読んで笑ってしまった。
・上記に対しての色々な説明の仕方はある。
 →シリコンバレーは起業しやすい,優秀な人もいる・・・。しかし他の地域でも起業し易いし優秀な人もいる。また、情報も行き渡り安くなっている。
 しかし、まねしにくいものがある。それはノー天気に世界を変えるという考え方にある。
 Jobsも個人の能力のエンパワーによって世界は絶対に変わると発言している。
→後半で下世話な話に持っていく。(それがシリコンバレー嫌いの原因ともなっている)
・世界を変えるといっているが、一本筋が通っている。
 世界を変えて金持ちになって良いんだと上の人がいうのが良い。
・お金儲けというと幾らあればよいのか?
・雰囲気として明るくなる。
  日本では成功してお金持ちになるが、隠れている。
   頭良い人も優秀な人も隠すようにする。
   勉強していても勉強しているとは言わないようにしている。という感じがあるが対極にある。

※手をあげた人:5人

◇3位:君たちの時間は限られている P256
  偉大な仕事をする唯一の方法は、P257

・Jobsもがんになったりして大人になった。
・読んで覚えてしまっても良い言葉である。
・リンク集があるので、原文に当たって欲しい。

※手をあげた人:30-40人

・ネットで感想を読むと書く人が多い言葉である。
 卒業式の言葉なので、若い人向け 若い人はこの言葉くらいしか分からないのかとも思う。
・たくさんの言葉の中でここまでなのから、壁にぶつかってとかはまだないのかな。

◇2位:より革命的な変化に、 P21

・日々挑戦しているが・・・
・3時間かければ3時間の仕事ができるが、それでは、満たされない。
・Jobsはアントレププレナの塊で、なんだか分からないが難しいほうにアトラクトされてきた。
・志を持つ人はなりがちだが、ストレスを抱え込む。
→そういうものなんだ。
 人生とはとまでは言わないが、悩むものではないか?
・この発言は起業して5年でブレークスルー出来てないような人が、読んで励まされていると言っていた。
※手をあげた人:7人

◇1位:全く見ず知らずの P56

・分かりにくいので説明する
・e-bay95年創業で創業者が誇らしげに語った言葉である。
・e-bayは1.2億人が使っており、ものの売り買いは信頼が前提。
・このようなことは人類の歴史の中で、初めてのことだ。
・完全な他人をトラストすることを教えたのだ。
・過去に起こらなかったことを成し遂げた。
・人類はひどいものでない
・賛成して欲しいとはいわないが、謙譲の美徳はあるが、大した事というのはある。
 しびれるようなものの考え方 明るい突き抜けるような言葉。
 こういうことを言って良いんだと思って第一位とした。

※手をあげた人:4人

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・書評の2.5万件中最高に面白かったのは、「凄く良かった凄く良かったと書いた後に、さあブックオフに売りに行こう」とあった。
・若者の文化として持たない主義なのだろう。
・やつらは許そう(笑い)
・しかし、この本は売っても二束三文なので、置いておいて、何年かに一回開いて、ベストテンを選んで欲しい。
 その時々で違うはずである。

■質問タイム
・お願い。
 講演の内容や個人と全く違う話は遠慮して欲して。
 大統領選の話とか・・・

◎共感はたくさんあった。
 第4位の言葉に関連してロスアラモスの研究者も同様であったのではないか?
→世の中の・・・。
 →アメリカの多様性。
  全てを説明できるわけでもない
→バイオに比べればとんでもないことが起こる危険性は低いものを思う。

◎アップルやGoogleには重きをおいているがMicrosoftには重きを置いていない。
ビルゲイツはスピーチが面白くない。
 Jobsは興奮する。
 中島聡さん(ビルの隣にいた)と話したが、夢を語るとかではなく、絶対に勝つことが目標の人。
 同様にOracleのラリーも入っていない。わくわくしない。

◎Web進化論から読んでいる 
 Bookoffには売っていない。 
 シリコンバレーは良いが、日本の良いところは???
→良いところいっぱいある
 謙譲はあるが、コンビニでも買うときは気持ち良い。
 物事が滞りなく動く。
 おだやかである。
 アメリカでは敵がいるという感じがある。
 抱擁する感じはある。
 日本企業はすばらしい共同体。20-30年勤めて、温かみがある。
→しかし今日話したところは欠けているので、日本の良さに足して欲しい。
 融合して欲しい。
 →企業戦略が専門だが、しかし難しい。
  上記は日本の良さに全部触ってくる。で20年間やってきている。
  →会社の中でランチに行って、競い合うというような・・・
   →それも一つです。

◎本を読んでいて賢い人だな
 遅く生まれた人として、賢くなりたいが、どうすれば良いのか
→ブログにもかいてきたので検索してください。
 10位にあるが、道具とツールを与えられているので1時間の価値を高めることができる。
 レバレッジ
 これからの人の方が絶対に大きなことが出来るはず。

◎個人的なこと
 日本のエンジニア高専をでている→バックパッカー → 人事コンサル(採用エンジニア)
 自分が引っ張るのは無理。
 同世代はホンダやトヨタに入っている。
 前の世代は世界を意識してやってきた。
 今は世界を感じない。
  腕がないと駄目といってきた。
  空気;
→それは教育の問題ではないか? テクノロジの問題ではなくて、
 このままではまずいのではないか?
 主語は何か?
  自分なら治せばよい。
   主語が何かを設定しないと答えは得られない。
  教育への危機感は共有しているので、本を書いて共有している。
 日本に帰ってくると気分が駄目だという感じがあるが、主語を設定して
 僕が出来ることをやっている。
 ということにしてください。

◎今回の上の人に対して発した(能力がある)とあるが、能力・向上心どちらか
→能力の定義がくだらないことで言うが、Jobも探せといっている。
 何か自分と折り合い。能力があって向上心がある。
 書くときに何処に対して書くか考えた。
  何かやってみよう。という感じの人と付き合っていけばよいのだなと
  どうして(のんびり暮らしていければいいじゃん)という人もそれはそれでありだが、それは良いかな。
 
 総表現者社会に参加しようという人を上として込めている。

◎本が構造化されてまとめておらず、ロールモデル
 憧れている人に対して、入れ込んでくるのか?
→自分の人生
 前半は30代の言葉 1-2章
 後はバブル崩壊後の大人と青年の境にめぐり合った、上の世代からかけられた大人の流儀 5章
 そして4章: Googleは、次の章に入ったなとか、観察者としての興味・

■その後サイン会でした。