情報とは何か?

全くもって今この時点で追求しなければならない緊急の課題は、「情報とは何か?」ということなのである。
特にこの国では、情報に対する構造意識が全くないため、何をやるにしても議論が平板になってしまって、目先の対策や小手先の対応になってしまう。

一例を挙げると、偉い人の大好きな「構造改革」という言葉があるが、国にしても会社にしても、言葉一人歩きで内容が伴っていない。

構造を改革するためには、まず、

現状の構造の分析 → 問題点の発見 → 対策の検討 → 対応 → 評価

というのが順当な手順であり、いきなり郵政民営化や組織改革といわれてもわけが分からない。

構造改革と言うからには、現状の構造の何処に問題があり、改革することによってどの程度改善が期待されるのか?

・そもそも、構造上どのような問題を解決するために行うのか?

・最終的な評価はどのように行うのか?
・もしくは、どのような結果をもって成功と判断するのか?
・そして、どのような結果をもって、一連の改革作業を終了するのか?

最低限これらのことを明確にしてから、「構造改革」なる作業を行って欲しいものだが、現状はお寒い限りである。

何故か???

それは、情報とは何か?ということが理解されていないからである。
詳細は、以下を見て欲しいが、つまり、情報とはある種の構造を内在するものなのである。
http://www.geocities.jp/informister/info01.html
人間が、物事を認識する方法は多々あるが、構造を通して認識するというやり方も確かに存在するものであり、通常それをInformationと呼んでいるのである。

構造だから他人と共有もできるし、改革して良くしていくこともできるのである。

90年代に始まったIT革命とはつまり、情報技術による革命であり、情報が構造であるならば、IT革命とは≒構造改革であり、構造改革とは、急速に発展を遂げたIT技術の上で情報を扱うことができるようにすること、つまり構造化改革のことなのである。

なので、今現在の重要な問題は、情報そのものに対する技術の追求であり、つまるところ、「情報とは何か?」ということなのである。